XMパートナーの報酬を仕訳する方法

XMパートナーの報酬を仕訳する方法


当サイトからXMパートナーに登録していただいた方から、「XMアフィリエイトの報酬の仕訳はどのようにやれば良いのか……」という趣旨の質問を何度かもらいました。

仕訳とは、ちょっと専門的になりますが、取引を「借方」と「貸方」に分けて、帳簿(仕訳帳)に記入することです。

これは、報酬が上がるようになって、XMアフィリエイトを事業所得として青色申告をするXMパートナーの方が増えている証拠でもあるので、大変喜ばしいことです。

今回は、XMの支払いシステムに応じたパートナー報酬の仕訳方法について書いていきます。これはXMに限らず多くの海外FXアフィリエイトに共通する部分もあるので、よろしければ参考にしてみてください。

青色申告をされる個人事業主の方、法人化されている方を対象に、私の使っているマネーフォワードクラウドを使って説明していきます。

*操作方法は若干違いますが、考え方はfreeeの場合も概ね同様です。

XMアフィリエイトで法人化された方も仕訳自体はほぼ同様ですが、担当の税理士さんによってやり方が微妙に違うかもしれませんので、気になる場合は顧問税理士さんにご確認ください。

*確定申告の種類や方法については、XMアフィリエイトの税金についてをご確認ください。

*節税対策については、XMアフィリエイトの節税対策に基本的なことをまとめてみました。

XMパートナーの報酬の仕訳手順

青色申告のためのパートナー報酬の仕訳方法

白色申告の場合は現金主義で、お小遣い帳のような感覚でお金の出入りにフォーカスして収支を記帳していく方法で、簿記や会計の経験がない人でも理解しやすいようです。

それに対して、青色申告の場合は複式簿記での記帳が必要で、その際は基本的に発生主義での仕訳が必要となります。

*一部例外があります。

XMパートナーの報酬を管理画面から売掛金を入力

2019年8月のXMアフィリエイトの報酬の仕訳を例に解説していきます。

期間のXM Tradingのアフィリエイト報酬の金額を確認します。

XMのパートナー管理画面で確認できます。

売掛金の仕訳(XMパートナー管理画面を見て入力)

税理士さんから売上を「日」、「週」、「月」単位のどれでも良いので、集計して売掛金として仕訳するように指導されています。

私の場合は、処理が面倒なので「週」か「月」単位で売り上げを集計して、出金も同じ金額で行うようにしています。

たまに、報酬がドカンと大きくなった時は、「週」単位で売上を仕訳して出金手続きをすることもあります。

この集計期間は変更しても構わないそうですが、個人事業主の場合は年末の12月31日で必ず締める必要があります。

「$27,345.49887」であることが確認できますが、実際の出金手続きなどでは少数点以下2桁までしか手続きできないので便宜上「$27,345.49」または「$27,345.5」とします。

この8月分の売り上げが確定する翌月1日あたりに、売掛金として以下の仕訳を行います。

8月分の売り上げが確定-仕訳方法

借方勘定科目(左側)は「売掛金」、貸方勘定科目(右側)は「売上高」で仕訳します。

XMアフィリエイトの報酬は米ドルベースですが、円ベースで仕訳しなければいけないので、報酬確定時付近(8月の終値か9月の始値)の為替レートで換算して円ベースで入力します。

27,345.48937ドル × 106.27円 = 2,906,005円

摘要欄には、後で見返したときに何か分かるようにしておきます。

XMからパートナー報酬の出金手続き

対象月(今回は8月分)の報酬が支払われ、出金が可能になったら出金手続きを行います。

出金手続き

8月の最終週に発生したアフィリエイト報酬の支払いは、私の場合は9月9日の月曜日ですので、XMパートナーの口座に報酬が支払われたら出金手続きが可能になります。

8月分のXM Trading のアフィリエイト報酬金額(27,345.49 ドル)を入力します。

8月分のXM Trading のアフィリエイト報酬金額

関連記事:XMアフィリエイトの出金方法

*電信送金で、Bank Account Currency は「JPY」を選択しています。

出金する金額を入力するとリアルタイムで円ベースに変換されて下段に表示されます。

ただし、ここで表示されている金額は目安で、表示されている交換レートはこの画面を開いたときに読み込んだレートです。

実際に適用される交換レートは、おそらく振替ボタンをクリックしたときのレートだと思いますので、値動きが激しいときなどは若干レートの差が出ます。(多い時と少ない時があります)

手続きの直後に出金履歴を確認すると以下のようになっています。

出金履歴を確認

数時間待つとXMから手続き完了のメールが届き、「完了日」の欄に日付が入ります。

あとは着金を待つだけです。

XMパートナーの報酬着金時の仕訳

翌日に銀行口座にXMからの「2,921,485円」の入金がありました。

この金額は、受け取り手数料と為替差益・差損を含んだ金額ですので、出来ればそれぞれを別々に仕訳する必要があります。

ソニー銀行での受取手数料は、ホームページでも公開されている通り金額に関わらず2,500円です。

それ以外の差分は、為替差益・差損として仕訳します。

出金手続きをした際に表示された、円建てでの出金金額(2,924,012円)は考える必要はありません。

XMアフィリエイトの報酬入金時の仕分けに必要な勘定科目は

  1. 売掛金
  2. 支払手数料
  3. 為替差益(差損)

以上、3つと銀行口座に入金するので「普通預金」だけです。

税理士さんに確認したところ、正確には着金時の手数料ですが、科目は「支払手数料」でも良い…とのことでした。

この内、売掛金と支払手数料(受取手数料)の金額は分かっていますが、為替差益(差損)については計算して求めます。

  • 売掛金・・・・・2,906,005円
  • 支払手数料・・・2,500円
  • 着金金額・・・・2,921,485円
頭の体操です。上記3つの金額から為替差益(差損)金額を求めてみましょう。答えは下に書いてあります。

上記の金額から、以下のように仕訳します。

*クリックで拡大します

XMパートナー報酬の仕訳

実際に着金した金額(貸方、普通預金)と、売掛金と受取時の手数料は分かっている金額ですが、それだけだと借方と貸方(左右)がバランスしません。

この差額は為替差益(為替差損)と手数料なので、それぞれ計算して入力します。

マネーフォワードクラウドの場合は、バランスしない場合の差額が表示されますので、その金額が為替差益(差損)分の金額になります。

為替差益・為替差損

為替差益(為替差損)は、着金した金額に受取手数料を加えた金額から、売掛金を引いた金額になります。

数値がプラスの場合は「貸方の為替差益」、マイナスの場合は「借方の為替差損」で仕訳します。

着金金額 + 受取手数料 ー  売掛金 = 為替差益(マイナスの場合は為替差損)

手数料が分からない時や外貨送金の場合は?

ソニー銀行の場合は手数料が決まっていますが、HPなどで確認できない場合は金融機関に問い合わせると回答をもらえます。

また、外貨で送金した場合は手数料も外貨で引かれるので、送金手数料にも為替レートが影響し、更に外貨から円に戻す際の手数料やレートなどがあるので非常に複雑になります。

私はそのような場合に、正確な手数料などを計算するのは困難なので、一つの勘定科目(為替差益か為替差損)で単純に売掛金と着金金額の差額分を仕訳しています。

ちなみに、摘要欄には「送金手数料および為替差益(差損)分合計」と書いています。

今のところは税理士さんからダメ出しされていないのでOKのようです。

最後に…

今回は、XMから電信送金で、Bank Account Currency は「JPY」を選択した、国内送金扱いの場合で書いてみました。

XM Trading からのアフィリエイト報酬については、こんな感じですが、XM Global からの報酬がある方の場合は、ユーロ建ての海外電信送金となるので少し勝手が違います。しかし、考え方は同様です。

記載事項については、ケースバイケースでこの内容が当てはまらないことも考えられますので、最終的な判断は税理士さんにご確認ください。

<参考リンク>

マネーフォワードクラウド公式ページ


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