XMでスキャルピングはできるのか?

XMでスキャルピングはできるのか?


スキャルピング(Scalping)という売買方法を聞いた事がある人は多いと思います。

本来は、「頭皮を剥ぐ」や「皮を剥く」という意味の単語ですが、トレードの世界では数秒から数分程度の期間で、小さな利益を何度も狙っていくトレード手法のことをスキャルピングと言います。

私もずいぶん前ですが、スキャルピングに近い取引を国内のFX業者でしていましたが、その時にスキャルピングは禁止と言われた事があります。

調べてみたところ、国内でスキャルピングOKとしている業者は少ないようです。

今回は、「XMでスキャルピングはできるか?」というテーマで書いていきますが、この「できるか?」には2つの趣旨があり、1つはXMでは許可されているのかということ、2つ目はスキャルピングで利益を出す事は可能か、という2点について書いていきます。

結論から言うと、XMではスキャルピングは禁止されていません。しかし、スキャルピングをする場合は少し注意が必要な点があります…

いろんな条件を考慮すると、XMではスキャルピングはあまりお勧めではなく、もう少し長いタームでのトレード手法が最適です。

具体的には、ポジション保有時間の平均が数十分から数時間のデイトレードか、数日程度のスイングトレードがXMでは最適な売買手法と言えます。

スキャルピングとは?

スキャルピングとは、数Pips程度の小さな値幅を狙って行われるトレードで、エントリーから決済までの時間が非常に短く、数秒から長くても数十分未満で決済される事が多い超短期トレードで、このようなトレードを何十回、何百回と繰り返し小さな利益を積み上げていくトレード手法です。

スキャルピングの語源は頭の皮を剥ぐように薄い利益を取る事から、頭蓋骨のスカルが語源になっていると言われています。

意外とグロいですね。

モニタを何枚も並べて、短時間で売ったり買ったりを忙しく繰り返すというのは、なんとなくカッコいいイメージもありますが、トレード手法としてはかなり難易度が高くなります。

XMはスキャルピング禁止ではない!

以前XMのサポートに確認した事があるのですが、以外にも「短期売買について制限はしておらず、スキャルピングもOK」とのことでした。

また、XM公式ページの「よくある質問」の中でも、スキャルピングを認めていると明記されています。

国内業者では、結構厳しいところもありますが、意外とXMをはじめ海外FX業者の方が短期売買については寛容なようです。

推測になりますが、NDD(ノンディーリングデスク)方式と、DD(ディーリングデスク)方式が関係しているのかもしれません。

ただ、XMではスキャルピングのような短期売買をした時に注意点があります。

10分未満のポジションはXMポイントの対象にならない

XMには、取引の都度付与されるポイント還元システムのような、XMポイント(XMP)というシステムがあります。

XMポイントの詳細は、XMポイントの有効な貯め方と使い方をご確認ください。

このXMポイントは、XMで取引しているトレーダーにとっては、地味に嬉しい存在なのですが、保有時間が10分未満のポジションには、付与されないことになっています。

XMの規約(3ページ目)にも書かれています。

*以下クリックで拡大できます。

該当ページです

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魅力的なサービスのXMポイントが付かないというのは、期待している人にとっては残念な点です。

また、後ほど書きますが、スキャルピングなどの短期売買の場合はZero口座を使った方が良さそうなのですが、元々Zero口座の場合はXMポイントのロイヤルティプログラムに参加できない…つまりXMポイントは付かないとも書いてあります。

5分未満のポジションはパートナー報酬が発生しない

XMパートナーの報酬に関係したことですが、5分未満で決済されたポジションについては、報酬は発生しません。

XMでは極端な短期売買をするトレーダーは非常に少ないようなので、パートナーの収益性にはそれほど影響がないでしょう。

この点も、パートナーの規約(13ページ目)に書かれていて確認する事ができます。

該当ページです

該当部分の拡大です

スキャルピングにはZero口座?

ご存知の方も多いでしょうが、XMは全体的にスプレッドがやや広めです。

スタンダード口座とマイクロ口座の場合は、平均的にはドル円(USDJPY)で1.6pips、ユーロドル(EURUSD)で1.7pips程度のスプレッドがあります。

このスプレッドは、特に2〜3pipsを抜きに行くようなスキャルピングをする場合には、ちょっと苦しいスプレッドです。

そこで、XMのスプレッドがほぼゼロに近い、Zero口座を使った方が有利になります。

XMではZero口座の方が若干取引コストは安いが…

XMのZero口座は、名前の通りスプレッドが最小0pips〜と非常に狭くなっています。

そのかわり、取引には別途手数料がかかるというシステムになっています。また、XMの大きな利点の「入金ボーナス」と、先程説明した「XMポイント」が付きません。

問題はこの手数料が高めで、往復で1ロットあたり10通貨の手数料がかかります。

  • 具体的に言うと、「USDJPY」の場合は1ロットあたり10ドル、「EURUSD」の場合は10ユーロの手数料がかかり、その時のレートで換算されます。
  • 仮にドル円が108円なら往復1080円の手数料がかかります。
  • ピンとこない場合はピップス換算してみると分かりますが、クロス円の場合は100分の1がピップスになり、108円なら1.08pipsのスプレッドと同等ということになります。
  • 他の通貨ペアならそのレートそのものをスプレッドのピップスと考えてもいいので、ユーロドルのレートが1.11ドルだった場合は、1.11pipsのスプレッドと同等の手数料ということになります。
  • 手数料は経費として落とせます。

取引にかかるコストは、スタンダード口座やマイクロ口座のスプレッドよりも低くなっていて、多少手数料負担を緩和できそうですが、それでもハードな2〜3pipsを抜きに行くようなスキャルピングには、苦しいでしょう。

XMは2〜3pipsを抜くようなスキャルピングには向かない

XMではスキャルピングを認めていて、サーバーの約定力も強力でスリップも小さい事などは申し分ないのですが、スプレッドがスキャルピングをするには広すぎます。

スキャルピングでも2〜3pips抜きではなく、せめて5pips以上、できれば8pips以上の値幅を取りに行くようなトレードであれば、スプレッドの影響が表面化せずにXMのメリットを生かしたトレードができそうです。

スキャルピングよりデイトレードの方が難易度は低い

私も昔は、スキャルピングをかなり研究したのですが、なかなかうまくいきませんでした。

しかし、見ているチャートのタイムフレームをもう少し長い時間のものに変えると、成績が安定するようになりました。

 <デイトレードとは>

  • 数分から数時間、概ね1日以内の取引を、何度も繰り返すトレードタイプ。
  • スキャルピングよりも回数は少ないが大きな値幅を狙うスタイル。

 <スイングトレードとは>

  • 数日〜10日程度の取引をするスタイル。
  • デイトレードよりもさらに大きな値幅を狙うスタイル。

デイトレード〜スイングトレードのほうが難易度が低い

現在はデイトレードからスイングトレードといった感じでやっていますが、月ベースでマイナスになることは、ほぼ無くなりました。

向き不向きもあるかもしれませんが、デイトレからスイングくらいのトレードが一番難易度が低く勝ちやすいと思います。

常にチャートを見ていられないビギナーは、デイトレードかスイングトレードから始めるのが上達の近道ではないかと思います。

XMでは、デイトレ〜スイングくらいでトレードする分には、スタンダード口座でもスプレッドは気にならず、XMのお得なメリットをフルに使った利用が可能です。

何より、スキャルピングと違ってモニタに張り付く必要がなく、精神的にも肉体的にも楽で、自然な状態でトレードに取り組む事ができるのは何ものにも代えがたいメリットです。

まとめ

XMではスキャルピングなどの短期売買も禁止されておらず公に認められています。

しかし、XMのスプレッドやZero口座を使った場合でも手数料がやや高いことから、スキャルピングトレードをする環境としては良いとは言えません。

正直に言いますと、XMは超短期のスキャルピングのトレーダーには向きません。

個人的には、XMが最も適しているトレードスタイルは、デイトレードとスイングトレードだと思います。

また、初心者がFXをやり始めて最も勝ちやすいのも、デイトレ〜スイングではないでしょうか。

XMはシステムやサービス自体が、デイトレ〜スイングトレードにフォーカスしているようで、それらのトレーダーに最もメリットが大きくなるように設計されているように感じます。

例えば、XMが会員向けに行なっている、プロのアナリストが出すFX無料シグナル配信も、基本戦略はスイングトレードです。

XMは優れた特徴が多くありますが、唯一の優れていない点がスプレッドと言えます。

そのスプレッドが非常に重要となるスキャルピングトレードについては、XMではオススメできないトレードスタイルだと思います。

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