KawaseOsyo_MarketOverLapとは
KawaseOsyo_MarketOverLapとは、「為替和尚さん」という方が作ったインジケーターで、MT4のチャートウインドウに日本時間と、シドニー・東京・ロンドン・ニューヨーク市場のオープンしている時間帯をサブウインドウに表示し、さらに東京の仲直やロンドンフィックス、ニューヨークカットなど意識される時間をチャートに視覚的に表示するインジケーターです。
少し古いインジケーターですが、ユニークなインジケーターなので紹介させていただきました。
MT4に日本時間を表示するといった点では以前紹介した「JPN_Time_SubZero」インジケーターと同じですが、KawaseOsyo_MarketOverLapは日本時間の表示に加えて、各市場の時間を意識したグラフィカルな表示が特徴です。
今回は「KawaseOsyo_MarketOverLap」インジケーターの使い方などを書いていきます。
XM以外のFX会社のMT4でも利用可能ですので参考にしてみてください。
もくじ
KawaseOsyo_MarketOverLapの概要
今回紹介するのは「KawaseOsyo_MarketOverLap」とういインジケーターで、MT4チャートに日本時間を表示するのですが、それにプラスして上の画像のように、「シドニー」「東京市場」「ロンドン市場」と「ニューヨーク市場」の市場が開いている時間帯を視覚的にオーバーラップさせて表示しています。
上の画像のように、5分や15分などの短い時間足のチャートにした場合は「ニューヨークカット」や「ロンドンフィックス」などのイベントラインが描画されます。
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以前ご紹介したJPN_Time_SubZero と、好みが別れるかもしれませんが、こちらもオススメなので使い方を説明しいきます。
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KawaseOsyo_MarketOverLapのインストール〜
KawaseOsyo_MarketOverLap のダウンロード
こちらも、下記ダウンロードリンクから無料で入手できます。
→ KawaseOsyo_MarketOverLap(zip)ダウンロード
インジケーターのインストール
ダウンロードしたZIPファイルを解凍して「KawaseOsyo_MarketOverLap.ex4」をMT4の「Indicatorsフォルダ」へ入れます。
一般的なインジケーターは、同様にインストールします。
*画像クリックで拡大できます。
インジケーターを入れるMT4の「ファイルメニュー」から「データフォルダ」を選択します。
開いたデータフォルダから →「MQL4」フォルダ→「Indicators」フォルダと開きます。
「Indicators」フォルダに本体ファイル「KawaseOsyo_MarketOverLap.ex4」をドラッグ&ドロップで入れます。
MT4に戻って、ナビゲーターウインドウから「インディケータ」を選択して、右クリックから「更新」を選択します。
MT4のナビゲーターウインドウから、「インディケータ」を展開してみて、リスト表示の中に追加したインジケーターが表示されていればOKです。
これで、追加したインジケーターがMT4に読み込まれました。
*MT4を再起動させても読み込まれます。
以上でインジケーターのインストールは終了です。
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インジケーターをチャートに適用する
インジケーターをチャートに適用します。
これも、他の一般的なインジケーターでの場合は、同様の方法で適用できます。
*画像はクリックで拡大できます。
やり方はいくつかありますが、一番わかりやすいのはナビゲーターウインドウのインジケーターを表示させたいチャートウインドウにドラッグ&ドロップする方法です。
次の方法は、表示させたいチャートウインドウを1回クリックしてアクティブにした状態で、ナビゲーターウインドウの適用するインジケーターを右クリックして「チャートに表示」を選択する方法です。
もう一つは2番目と同様に、表示させたいチャートをアクティブにした状態でナビゲーターウインドウのインジケーターをダブルクリックする方法です。
*どの場合でもパラメーター設定パネルが開けば正常です。
どの方法でも適用OKです
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KawaseOsyo_MarketOverLap の使い方
チャートにインジケーターをドラッグ&ドロップするなどして適用させた時に開くパラメーター設定パネルから説明していきます。
開いた「KawaseOsyo_MarketOverLap」のパラメーター設定パネルの「全般」タブから、上の画像のように「DLLの使用を許可する」にチェックをいれて「OK」をクリックします。
これで、デフォルト設定の「KawaseOsyo_MarketOverLap」がチャートに表示されます。
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MT4のグリッドなどを非表示にする
画像の通り、KawaseOsyo_MarketOverLap はチャート内にラインが多く描画されるので、MT4デフォルトのグリッドや期間区切り線が表示されていると、ゴチャゴチャして非常にわかりにくくなりますので、非表示にしておいた方が良いようです。
チャート上で右クリックして「プロパティ…」を選択します。
「全般」タブから「期間区切り表示」と「グリッド表示」のチェックが入っている場合は外します。
これで表示がかなりスッキリします。
KawaseOsyo_MarketOverLap パラメーターの解説
KawaseOsyo_MarketOverLap の場合は、基本的にはパラメーターを変更する必要はなく、デフォルト設定で良いと思いますが、一応各パラメーター設定項目の説明をしていきます。
項目 | 内容 |
LocalGMT | PCのGMTオフセット値(日本=9) |
DrawPeriodLine1H | 1時間毎の区切り線を表示するか |
— Event — | |
DrawEventLine | チャートにイベントを表示するか |
EventLineWidth | イベントラインの太さ設定 |
EventLineColor | イベントラインの色の設定 |
EventLinePosLow | イベントラインをサブウインドウに表示するか |
— Clock — | |
TimeInterval | 時間の表示間隔を何分にするか |
ClockColor | 時計の表示色 |
ClockSize | 時計のサイズ |
ClockPosition | 時計の表示位置調整(下0〜上10まで) |
DrawWorldClock | 4市場の世界時計を表示するか |
— Date — | |
DateColor | 日付の表示色 |
DateSize | 日付の表示サイズ |
DatePosition | 日付の表示位置 |
気づいた点
土日など、XMのMT4サーバーが動いていないときは正常に表示できませんでした。
これは他のブローカーでも同様です。
また、夏時間と冬時間の切り替わり時期周辺の場合は誤差が生じるようです。
各種設定については、デフォルト設定が最も「KawaseOsyo_MarketOverLap」の特徴をわかりやすくバランスを取っているように感じますが、人によってはチャートの上から下まで通っているカラフルなイベントラインが気になる方もいるかもしれません。
<EventLinePosLow>
そのような場合は、「Event」項目の中の「EventLinePosLow」のところを「true」に変更すると、イベントラインはサブウインドウにだけ表示されてメインウインドウには表示されなくなり、チャート表示シンプルなものになります。
<EventLineColor>
「EventLineColor」の項目はデフォルト設定ではBlackになっていますが、ここを変更すると全てのイベントラインが同じ色になります。
個別にはイベントラインの色の設定は変えられないようです。
各マーケットに関連のあるイベントラインは、そのマーケットオープン時間帯に割り当てられた色でラインが引かれるように設定されています。
では、パラメーターパネルの「色の設定」タブから色を変更すると、イベントラインとマーケットのラインの色がが同時に変わってくれるのではないかと期待しましたが、残念ながら変わったのはマーケットのオープン時間帯だけで。イベントラインには変化はありませんでした。
やはり、デフォルト設定をあえて変える必要はないと思いました。
GMTオフセットが+2/+3のメリット
余談になりますが、悩ましいMT4の時間と日常の時間の差については、そうせざるを得ない理由もあるように感じます。
XMなど多くの海外FX会社でのサーバーの時間はGMT+2(夏時間+3)を採用しています。
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これは、海外FX会社がそのタイムゾーンにサーバーを置いているからだけではなく、もっと現実的な理由があるのではないでしょうか。
FX市場は、シドニー → 東京 → ロンドン → ニューヨーク → シドニー〜と24時間で動いていますが、シドーーに始まりニューヨーク市場の終了を1日と考える場合はGMTオフセットは+2(夏時間は+3)くらいにする必要があります。
なぜそのようにするかというと、一週間の日足チャートを5本にするためではないかと個人的には理解しています。
為替市場は月曜日から金曜日までの5日間24時間で動いていますが、ニューヨークが終わる時間と日足が出来上がる時間を合わせておかないと、一週間で日足が6本になってしまいます。
実際に国内のFX業者でも一週間の日足が6本の業者も多くありますが、この場合はテクニカル的に少々まずい問題が起こります。
世界中の多くのトレーダーがみているチャートと日足6本の業者のチャートはずいぶん違って見える場合があるはずです。
当然テクニカル的な指標やインジケーターの値が変わってくるケースも考えられ、特に日足チャートを見る多くのFXトレーダーにとっては致命的かもしれません。
そのような問題を避けるために、国内の業者でもあえてGMT+2(夏時間+3)を採用しているFX業者も存在します。
まとめ(XMアフィリエイトで紹介しよう)
ある程度以上、海外FXの経験がある人なら各市場の状況やイベントは肌感覚に染み付いているとはずなので、KawaseOsyo_MarketOverLapを必要としない人も多いかもしれません。
しかしXMを含め、海外FXに不慣れな方やビギナーの方にとっては、MT4の表示時間の違いは悩ましい問題だと思います。
XMアフィリエイトで登録していただいたトレーダーさんで、ビギナーの方には喜んでもらえるかもしれません。
KawaseOsyo_MarketOverLapは、チャートに日本時間を表示するだけでなく、各市場の取引時間やロンドンフィックスやニューヨークカットなどのイベントを視覚的に確認できるので、時間感覚に慣れるまでは、こういうインジケーターを使ってみるのも悪くはありません。
チャート表示が結構派手めなので好みが別れるかもしれませんが、各市場により相場の動きがずいぶん違いますので、KawaseOsyo_MarketOverLapにより視覚的に確認できるメリットは十分にあります。
Thank You!
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